老犬介護施設（老犬ホーム）にいるアワビに会いに行ってきました

アワビ、年老いる

若い頃のアワビ（ピンボケですみません）

ウチの奥さんが結婚する前に淡路島から拾ってきた犬、アワビ（通称、アワちゃん）。

初めて会ったときは若くて元気いっぱいでした。よく散歩にもいっしょに行きました。 臆病なアワちゃんは、狂犬病の予防注射などで動物病院に行くと待合室のベンチの下に潜り込んでブルブル震えて床にはいつくばっていました。

そんなアワちゃんも既に１５歳。 人間で言えば８０歳近いお年寄りになりました。

１年ほど前に体調を崩し（脳梗塞と思われる）歩くのも覚束なくなりました。 また、病気になる前はほとんど吠えない犬だったのですが、認知症も発症したと思われ深夜になると突然理由もなく鳴き出すことも多くなりました。

施設に入れることを決断する

アワちゃんは僕らといっしょに住んでいるのではなく、奥さんの実家に住んでいます。 とはいえ、散歩に行ったり餌をあげたり体を洗ってあげたりとできる限りの世話は奥さんがやっていました。

ところが、体調を崩した状態が半年くらい続き、アワちゃんといっしょに住んでいる義理の父母も年齢的にも同居していることが辛くなってきました。 奥さんとしてはいつまでもいっしょにいて可愛がってあげたいと思っているだろうけど、面倒をみることが困難になってきたです。

奥さんは大変悩んでいましたが老犬の介護施設へ預けて面倒をみてもらうことを選びました。 本当に苦渋の決断だったと思います。

施設を探す、見学する

検討を始めた頃は、都内で僕らが住んでいるところから近いところを探しました。 ネットで「老犬ホーム」とか「老犬介護施設」とかで検索していただければすぐにおわかりいただけると思うのですが、都内の施設は大変高額です。 正直、現在の僕らの経済状態ではとても手が出ません。

そこで比較的割安な（それでも高い）千葉県の施設を探し出し、２つに絞って見学に行きました。

１件目は九十九里海岸の近くの施設で、広くて価格も都内に比べればリーズナブルでしたがウチから車で２時間くらいかかり、なかなか見舞いにも行きづらいということで断念。

もう１件は千葉市緑区にある花園牧場というところです。

花園牧場の空は広い

千葉市内であるのですが田園風景の広がるのどかな場所にあり、こちらも広い土地でゆったりとした施設でした。また九十九里の施設同様、こちらもなんとか払えるかなという金額でした。 施設のみなさんも馴れた感じで犬に接している印象を受けました。 また、施設のすぐ近くまで高速道路が通っているのでウチからアクセスしやすいのも有り難いポイントです。

見学後、しばし悩みましたが花園牧場に一度預けてみることに決めました。

入所直後のアワちゃんです。

昨日のアワビ

前置きが長くなりましたが、施設に預けておよそ１ヶ月経過した昨日、義理の父らと共にアワちゃんに会いに行ってきました。

施設の方の話では餌はなんとか食べるものの散歩もできなくなり自分の足で立ち上がることもままならないようです。 同じ側ばかり下にしているせいでお尻の左側と頭に床づれ（褥瘡）もできてしまっていました。

ただ、家にいるときには吠えて嫌がるためきれいに洗ってあげられなかったのですが、施設ではこまめに洗ってもらっているのか毛並みはツヤツヤとしていました。

人間も同じだと思いますが、年老いて介護が必要な場合にはできる範囲でプロの手を借りるのは本人、そして家族にとっても必要なことだとあらためて感じる訪問になりました。

お爺ちゃんになったアワビ

施設のブログです。 お爺ちゃん扱いされていますが、アワビはメスです（笑）