いつもそのことばかりを考えていただけ:たまこラブストーリー
青春だなぁ…
たまこラブストーリー(2014年 日本)
スタッフ
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:堀口悠紀子
キャスト
北白川たまこ:洲崎綾
大路もち蔵:田丸篤志
あらすじ
たまこともち蔵の恋を中心に描かれる青春劇。高校3年生に進級しても、お餅のことばかり考えている北白川たまこ。仲良しのみどりや仲間たちに進路を聞かれても、何気なく将来は家業の餅屋を継ぐと答える。同じ頃、たまこの向かいの家に住む幼なじみで、ずっと彼女を思い続けてきた大路もち蔵は、ある決意を固めていた。周囲が少しずつ変わり始めたことで、たまこの心も揺れ始めて……。
(映画.comより引用)
予告
まずは告白をしなければならないでしょう。
年甲斐もなく、ここ3〜4年いわゆる深夜アニメにはまっていて、この作品の前日譚になる京都アニメーションのオリジナル作品「たまこまーけっと」も、もちろん全話鑑賞済みです。
はまったきっかけは「ブラックラグーン」と「けいおん!」というまったく性格の違う作品にほぼ同時期に見たことでした。(両方とも再放送だったかな)
かたやガンアクション、かたや萌え萌え(いい意味で)。でも、なんだかとても面白かったんですよね、両作とも。
それ以降は深夜アニメを片っ端から録画しては見てます(最近、ちょっと落ち着いてきましたが)
で、本作は監督、脚本、キャラクターデザインともに「けいおん!」と同じ方が担当されています。
テレビの「たまこまーけっと」は正直に言うとあまりツボにはまらなかったので、映画化の話を聞いた時もまったく食指が動きませんでした。
ところが公開されると変な鳥はあまり出てこないで題名の通り純粋なラブストーリーで出来も素晴らしいとの評判が聞こえてきました。
その頃は可愛らしいキャラクター出てくるアニメ映画を一人で劇場に観に行く覚悟ができていなったため劇場鑑賞はスルーしてしまいました。
本当にもったいないことをしてしまいた。
物語の最初に提示される「By always thinking unto them.(いつもそのことばかりを考えていただけです)」調べてみると、りんごと万有引力で有名なアイザック・ニュートンの言葉だそうです。
月と地球が出てきて、もち蔵のりんご…、のっけから作品のテーマに対するメタファー(暗喩)だらけです。
万有引力のごとくいつも引かれあっている二人、お互いを考え続けていた二人。
期待が高まるオープニングです。
あっ、でもメタファーなんて気にしないでただ見ているだけで十分に面白いですよ。青春恋愛映画の傑作と言っても良いと思います。
今、巷では「君の名は」が話題になっていますが(まだ未見です)、本作もあれほどの大ヒットにならなかったですが、もっともっと評価されてもいいと思います。
やはり、「萌え」っぽい絵だと最初から敬遠してしまう人も大勢いらっしゃると思うのですが、それはもったいないです。
先月、地上波で放映されてしまったのですぐにテレビでやることはないと思いますが、レンタルしてきてもまったく元が取れる作品です。
十代のほんわかとした恋愛ストーリーを見てみたいという気分の時にはぜひご覧になってみてください。