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曲もPVも美しい:ソランジュ 音楽紹介

ソランジュ Cranes In the Skyほか

洋楽から遠く離れて

 正直、洋楽(古い言い回しだなあ)にはとんとご無沙汰でした。

 僕が一番洋楽を聴いていた頃はいつだろうと思い返せば、四半世紀前の大学生の頃にバイト先で一日中J-WAVEを流していて7~8時間聴き続けていました。

 その頃のJ-WAVEは今のJ-POP御用達ラジオ局じゃなくて朝から晩までほとんど洋楽しか流してなかったように記憶してます。週末のTOKIO HOT 100もそのほとんどを洋楽が占めてました。今はそんな面影ないもんな。星野源とか前前前世とかがベスト3だもんなぁ。そりゃ若い人も留学とかしなくなるわけだ。

久しぶりの洋楽との邂逅

 昨年末、wired.comのある記事(この記事も美しいからよく読んでね)でソランジュを初めて知りました。お姉さん(ヒガンテじゃなくてビヨンセ)は渡辺直美のモノマネや映画ドリームガールズでよ~く知ってましたが、妹がここまでやるとは知らなんだ。 顔や体型はお姉さんによく似てるけど、曲の感じはメロウでスロウな曲が多いみたいな印象を受けました。

黒人女性という立場

 ここ数年、毎年のように白人警官による黒人への暴行(時には殺人)がある度に黒人ミュージシャンは声を上げ続けてきた。特にソランジュの姉のビヨンセは先頭に立って差別と戦ってきた印象があります。先述のwired.comの記事にもある通りソランジュ自身も「プロテスト」をしてきていました。しかも同記事によればそれはより内面的なものだったといいます。

 黒人女性への差別という視点では、スピルバーグの「カラーパープル」を思い出します。黒人女性の主人公(ウーピー・ゴールドバーグ!)は差別されている黒人たちの中でも女性であることから黒人男性から差別(暴力)を受けます。やがて、自らの意志で自立の道を歩き始めるという話でした(と記憶しています)。

 差別されている者もいつかはその苦役から抜け出て自立していく、しかし制度としての差別は解消されても社会に浸透している差別意識はなかなか拭い去ることはできないようです。だから、現在でも、黒人女性は「プロテスト」するのでしょう。せざるを得ないと言った方が正しいかもしれません。


SOLANGE - DON'T TOUCH MY HAIR (OFFICIAL VIDEO)

 

洋楽におけるyoutube

 難しいコンテキストはさておいて、引用しているyoutubeのPVをぜひご覧ください。曲もいいんですが、その映像が女性の持つ美しさを如何なく発揮していてそれおぞれの作品がとてもよくできていると思いませんか?

 なんかエネルギーが画面から溢れてくるような印象を与えてくれます。

 米英のミュージックシーンでは、もう何年も前からCDの売上に依拠しないビジネスモデルが確立されています。youtubeでPVを流してプロモートして曲のダウンロードで稼ぐかライブなどの物販で稼ぐのだそうです。(現在は、ストリーミングも収益の柱になっているかもしれません)

 なので、ヒットしている曲はほとんどyoutubeで聴く(観る)ことができます。

蛇足  日本は例外的にCDが売れている国なのですが、日本の場合売れているのは握手券ですからね。(でも、ビジネスとしては立派だと思っています)