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もっと理解したい !ー ヘイル!シーザー

ヘイル!シーザー(2016年 アメリカ)

予告編


コーエン兄弟作品 映画「ヘイル、シーザー!」予告編

あらすじ

1950年代のハリウッド。あるメジャースタジオの命運を賭けた超大作映画「ヘイル、シーザー!」の撮影中、主演俳優で世界的大スターのウィットロックが何者かに誘拐されてしまう。撮影スタジオは混乱し、事態の収拾を任された何でも屋が、セクシー若手女優やミュージカルスター、演技がヘタなアクション俳優ら個性あふれる俳優たちを巻き込み、事件解決に向けて動いていく。(映画.comより)

わからない…

アカデミー賞監督コーエン兄弟製作の宗教とイデオロギーをネタにしたブラックコメディ映画です。
コーエン兄弟の作品をご存知の方は同監督が1991年に製作した「バートン・フィンク」同様に映画の製作現場を舞台にした作品となっているので、サスペンス映画かと思われるかもしれませんが、作品の性格は正反対でトボけた笑いが詰まっています。
と言いたいところですが、たぶん僕はこの映画の笑いどころの半分もわかっていません。

笑いの種類

僕の考えるところ笑いというものには大きく分けて2種類あります。
ひとつはその話の背景をまったく知らなくても笑えるもの。例えば、チャップリンの初期の作品のようなドタバタコメディがそうです。子供から大人まで、人種を超えて笑いが取れるはずです。
もうひとつは話の背景がキッチリわかっていないと笑えない作品。作品例が難しいので、あるシーンで説明すると、スピルバーグ作品の「ET」中でハロウィンにETを街に連れ出してスターウォーズのヨーダに仮装した子供とすれ違い、ETがそれに反応するというシーン。ヨーダを知らなければまったく意味がわかりません。
ただネタ元がスターウォーズのように大ヒット作品だからスピルバーグの作品を見にくるような人はわかるだろうということです。

本作は後者の部類に当てはまります。しかもネタ元が日本人には馴染みの薄いアメリカの宗教とイデオロギーです。
したがって、見る人全てが(特に非アメリカ人)理解できるというとなかなか難しいと言えます。

不明を繕うまとめ

映画を紹介しようとして、しかもコメディ映画で「難しい」とか「理解できない」というのもどうかと思ったんですが、このブログは批評ではなく感想を書く場と考えているので、まぁいいかな(笑)
半分くらいとはいえ、十分に面白いのでお時間のある方は是非見ていただければと思います。
映画スターを誘拐するドタバタ喜劇という風に捉えることもできますし、キャストも豪華だしね。

真面目に理解しようとする方は事前にハリウッドにおける赤狩りについて少し予習するといいかもしれません。