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ラ・ラ・ランド ー 実写のミュージカルって久しぶりだよね

ラ・ラ・ランド アメリカ 2016年

スタッフ

監督 デミアン・チャゼル

脚本 デミアン・チャゼル

音楽 ジャスティン・ハーウィッツ

撮影 リヌス・サンドグレン

キャスト

セブ:ライアン・ゴズリング

ミア:エマ・ストーン


「ラ・ラ・ランド」本予告

 

どんな映画?

「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。

脚本、その構成の見事さ

 映画の見方って色々あると思うのです。 ストーリーを丹念に追いかけていく見方、衣装やセット、SFXに重点をおいて観る、好きな俳優、女優を見にいくなどなど。 僕は映画の前半で伏線を張っていき、後半でそれを回収していく映画を脚本を中心にして見ていくのが好きなんですが、本作の脚本の手腕には脱帽しました。

 この監督は脚本も書くのですが、前作の「セッション」同様見事な脚本になっています。 単純にストーリーだけ見ればありふれた恋愛話なのですが、そこに夢を追いかける人たちへの思い、その人たちを受け入れるロスアンゼルスという街(City of the stars)への思いが溢れています。

色の美しさ

 オープニングのハイウェイのシーンで繰り広げられるダンスシーンでの車や人物たちの衣装が非常にカラフルで美しい。 人工的になってしまいそうなロマンティックなシーンでもなんとか一線を乗り越えずストーリーに力を与えている。

 またその後の主人公二人のダンスシーンもほとんどがワンテイク(ワンカット)で撮影されており、SFXを使っていないとしたら、俳優、撮影、振り付けのスタッフ、キャストに賞賛を送りたいと思います。

エマ・ストーンが素晴らしい

 「バードマン」で初めてこの女優さんを意識したのですが、本作ではその美しさ、表情の豊かさが役柄とあいまって非常に素晴らしいミア像を構築しています。さすがはアカデミー主演女優賞です。あと、若い頃のジョディ・フォスターに面影がなんとなく似ているような気がするのは僕だけでしょうか。 いい意味で外見に強い個性がないので今後色々な役柄を演じられると思います。楽しみな女優さんですね。 久しぶりに見ながら体が動き出すそんな映画でした。

 僕の好きなシーンはオープニングのハイウェイのシーンとミアとセブがパーティで再開したとのタップを踊り出すシーンです。昔々のフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの数々のミュージカル映画を彷彿とさせてくれます。 もう上映館が絞られてきていますが、お時間があったらぜひ見ておいた方がいいです。 あ、あともし可能なら先に同じ監督の「セッション」という映画をご覧になっていくといくつかのシーンでクスッと笑えます。

 

 

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