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こぎみのよいコメディー映画ー月の輝く夜に

月の輝く夜に(1987年 アメリカ)

 

スタッフ

監督 ノーマン・ジュイソン

脚本 ジョン・パトリック・シャンレイ

 

キャスト

シェール

ニコラス・ケイジ

ビンセント・ガーディニア

オリンピア・デュカキス

ダニー・アイエロ

 

あらすじ

7年前に夫を事故で失ったロレッタは37歳になったが、いまだに独身。そんなある日、友人のジョニーから結婚を申し込まれた。ロレッタはプロポーズを受け入れた。式は1カ月後、ジョニーは危篤の母に報告すべく故郷のシシリーへと飛んだ。ロレッタは父のコスモと母のローズにそのことを伝えるが、2人は快く祝福はしてくれない。

 

予告編

日本版予告篇 / 月の輝く夜に

 

今回はちょっと古いけど小気味良いロマンティックコメディをご紹介します。

 

お家のカウチに座ってワインでも飲みながらゆっくり見てください。

(お酒を飲む人なら途中でワインが飲みたくなるはずです)

 

こういったコメディ映画はあまりダラダラ長くない方が見ていて疲れません。

本作はテンポ良い流れでおよそ100分にまとめているのが好印象です。

変に長くなるとコメディ映画なのに真面目なことを言いだしたり、本筋から離れたエピソードが続いたりと良いことは全くないと思います。

 

テンポの良さやしゃれたセリフまわし、俳優さんの演技から本作は舞台用の脚本をもとに映画化したような雰囲気があります。

場面展開なんかもそうですね。

(少し調べてみましたがもともと舞台だったかどうかはわかりませんでした)

 

登場人物はほとんどイタリア系の人物なんだけど、イタリア人の愛に対する情熱は留まることを知らないですね。

物語に若いカップルは1組も出てこないのですが、中年、壮年のカップルの熱いことと言ったら…

やはり背景の文化の違いを感じてしまいます。

(日本人も100分の1くらい情熱があれば少子化問題も解決するかもしれません。)

原題 moonstruckは気の触れたという意味があるそうですが、そんな情熱的なイタリア人(イタリア系アメリカ人)たちが満月の夜に下、それぞれの愛に喜び悩みます。

 

さて、キャストですが30年前の作品なので出演者みんな若いですね。

シェールは数年前に曲がヒットした時は全然老けてなくて人造人間みたいだったのにこの時はまだ人間でしたね。

年相応の美しさと可愛らしさが同居していてとても魅力的です。

ニコラスケイジはまだ20代だからフサフサでしたね。なんだか二の線だし。でも、口はなんとなく空いてる。

またイタリア系映画では定番俳優のダニー・アイエロもいい味出してました。普段は割と強面の役が多いような気がするんですが、今回はちょっと情けない役で、それが意外にはまってました。

 

ところで、本作ですが音楽のセンスがいいですよね。劇中の登場人物みたいに見ているこちらもついつい歌い出したくなるくらい。

また、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」の曲が頻繁に流れていたので歌詞の意味がわかるともっと面白かったかもしれませんね。

 

ストーリーにはあまり関係ありませんが(と思うのですが)イタリアの人はシャンパンに角砂糖を入れて飲むんですね。角砂糖を入れるといっそう泡立て綺麗に見えるだけでなく、もともと辛口のシャンパンが甘く飲みやすくなるそうです。

皆さんもクリスマスに本作を観ながら角砂糖入りシャンパンを試してみてはいかがでしょうか。