下から見たスター・ウォーズ ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー 感想
予告編
『スター・ウォーズ』スピンオフ!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』予告編
この映画は・・・
「スター・ウォーズ」シリーズの「エピソード3 シスの復讐」と「エピソード4 新たなる希望」をつなぐ、これまで語られることのなかった物語を映画化。「エピソード4 新たなる希望」でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図は、いかにして反乱軍の手にもたらされたのかを明らかにする物語となり、一匹狼のヒロイン、ジン・アーソが、反乱軍の仲間とともに、帝国軍からデス・スターの設計図を奪う決死のミッションに挑む姿が描かれる。主人公ジン・アーソ役は「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ。監督は2014年のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」のギャレス・エドワーズ。(映画comより)
去年の俺のバカ!
失敗した。wowwowで放送された番組を録画して観たのですが、この映画はテレビではなく映画館で見るべきでした。惜しいことをしたなぁ。
昨年、上映されていることは認識していたし、評判も悪くないという情報も耳に入っていたのですが、映画館に足を運びませんでした。
ガールズ&パンツァーは見に行ったのに・・・2回も(決してガルパンがつまらない映画というわけではありません。傑作です)
なぜ見に行かなかったかを考えてみると、サイドストーリーものということでちょっとナメてた部分が僕にはありました。
ところが観たらびっくりだった! これまでのスターウォーズと違い、すごくよくできた戦争映画でした。
リアル スターウォーズ
これまでのスターウォーズは歴史の表舞台できらびやかに活躍する英雄の話でした。エピソード4~6ではただの田舎の青年だったルークが運と努力と友人、師の助けにより英雄になっていく物語でした。エピソード1~3は天才アナキンが強大な力を持っているにも関わらず暗黒面に墜ちていくダークヒーローの物語でした。
これらの作品でに主人公は天性の力を持ち既に選ばれた存在であり、親子の葛藤や愛する人の喪失による転落という悲劇に巻き込まれるものの、その生と死は歴史に残るような大いに意味のあるものとして語られています。
ところが、本作は現実の戦争のように血反吐を吐きながら泥水をすすって戦い死んでいく一般の兵士達の物語なのです。
現在行われているアメリカ軍対イスラムゲリラという構図が、アメリカ製作の映画なのに帝国軍がアメリカ軍で反乱軍がイスラムゲリラのような色分けで再現されているように感じられるのも本作の皮肉さ(故意にそう作ったのなら大いなる批判精神)を現しているように感じられました。
希望のために
それぞれのミッションのため文字通り必死に戦っている兵士たちは、その名前を後世語られることはないだろう。本作がスターウォーズシリーズの一作でありながら、ナンバーのついたスターウォーズサーガに加えられていない所以であるのではないでしょうか。
そうしていとも簡単に死んでいく兵士達がいるからこそ、反乱軍(共和国軍)は是が非でも勝たなくてはいけなかったのではないでしょうか。
新たなる希望のために。
まとめ
さて、本作のよかったところ、よくなかったところをまとめると、
よかったところ
- 死んでいく人たちをリアルに描写していた
- スペースオペラではなく戦争映画としてスターウォーズを再構築した
- エピソード4の頃の本当の悪役としてのダースベイダーを描いていた
(一般兵士から見たら、ダースベイダーを本当に化け物と感じただろう)
よくなかったところ
- 宣伝がよくなかったのか、僕を映画館まで連れて行ってくれなかったこと
(イチャモンレベル)
こういうサイドストーリー物ならもっと観たいな。今度は映画館で。
スターウォーズが好きな人なら必見、そうでもない人も時間があったら是非観てください。