Kiriuri.Net

アラフィフのオヤジが読んでくれる人が楽しめる映画、本、音楽などなどをボチボチ切り売りしていきます。

映画 シャッターアイランド 2010年 アメリカ(Amazonプライムビデオで鑑賞)

ハードディスクレコーダーにはまだ観ていない映画が山のようにあるのですが、Amazonプライムビデオで追加料金なしで観れる映画のリストをつらつら眺めるうちに本作を観てしまいました。

孤立した島で何かが起こる程度の前知識しかなく観たのでけっこうハラハラして楽しめました。

なお、映画の内容について書くのでネタバレが気になる方はスルーしてください。


f:id:kiriurinet:20190219150527j:plain
日本語のコピーがセンスないのはいただけませんね


映画『シャッター・アイランド』 予告

作品内容

1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)ら捜査部隊は、ボストンハーバーの孤島(シャッターアイランド)にあるアッシュクリフ精神病院を訪れる。この島でレイチェル・ソランドという1人の女性が、"The law of 4; who is 67?" という謎のメッセージを残して行方不明となった。強制収容されている精神異常犯罪者たちの取り調べを進める中、その病院で行われていたマインドコントロールの事実が明らかとなる。(ウィキペディアより引用)

緊張感のあるストーリー

いきなりディカプリオがトイレでゲロっているシーンからこの映画は始まりますが、島に上陸したあとはずーっとピリピリした雰囲気が続きます。
犯罪者の精神病院なのでそういう雰囲気なのかなとも思うのですが、何かウラにあるぞっていうのがヒシヒシと伝わってきます。
サントラで流れる音楽もなんだか不穏です。一部のシーンにジョン・ケージの曲が使われているそうです。そりゃ、不穏だよなぁ。

ジョン・ケージの代表曲「4分33秒」はこんな曲です。この映画では使われていません。たぶん。


John Cage's 4'33"

物語が進むほど謎が深まっていき最後にちゃんと風呂敷をたためるのか心配になってきます。

中盤から最後までの話にふれると見る楽しみがなくなるタイプの映画なのであえてネタバレはしません。
途中中だるみという感じもしないではないですが、風呂敷はなんとかたたみ切るので問題ないと感じました。
でも、欲を言えばもう一捻りあってもよかったという感じもしました。

芝居上手を集めたキャスティング

この映画を観て、ディカプリオは演技がうまいなぁとあらためて思いました。
デビュー作の「ギルバート・グレープ」から演技派なので、もともとうまいといえばそうなんですけど、年をとって経験を重ねた味を感じますね。

f:id:kiriurinet:20190219151107j:plain
まゆげがジャック・ニコルソンみたいですね

またディカプリオの奥さん役のミシェル・ウィリアムズは以前ご紹介した「マンチャスター・バイ・ザ・シー」でケイシー・アフレックの奥さん役をやってた女優さんです。
僕は時系列的に遡ってミシェル・ウィリアムズの作品を観たわけですが、この人の演技力も素晴らしいです。

f:id:kiriurinet:20190219151555j:plain
心に傷を負った女性を演じるといいですね

あと院長先生をやってるのがは元ガンジーのベン・キングズレー。ガンジーの頃からあんまり老けませんねぇ。

f:id:kiriurinet:20190219151818j:plain
サー・ベン・キングズレーです

f:id:kiriurinet:20190219151942j:plain
ガンジーのときはこんな感じ

伏線に気をつけよう

観終わってから気づいたのですが、始まってすぐにどんどんストーリーの伏線がはられていきます。なので、ちょっと気をつけていないと最後の方のお話が今ひとつ楽しめないかもしれません。

とはいえ、この映画、2時間以上あるので緊張が続かない人は途中休憩して観たほうがいいでしょう。僕はそうしました。

観るべきか否か?

オンデマンド or レンタルDVDで観ればOK!

もう10年前の映画なので映画館では見れませんが、1,800円払うのはちょっと厳しいかも。あと気になったところを見直したくなるので「オンデマンド or レンタルDVD」が合っているような気がします。


本題に関係ありませんがロボトミー手術について

映画の中でロボトミー手術に触れられています。これは精神状態が極度に不安定な患者に対して脳の前頭葉の一部あるいは全部を切り取ってしまうという手術です。おとなしくはなるらしいんですが人格自体がなくなってしまうことも多く、あまりに非人道的だということで現在では行われていません。

僕がロボトミー手術というと日本映画「皇帝のいない八月」の三國連太郎を思い出します。自衛隊のクーデターを扱った作品ですが、三国演じる黒幕の自衛隊幹部が最後にロボトミー手術を強制されて廃人になってしまうというキツイ内容でした。


映画「皇帝のいない八月」劇場予告