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2018年必ず観るべき作品間違いなし! 映画 ボヘミアン・ラプソディー(2018年 イギリス・アメリカ)

昨年(2018年)11月からロングランが続く「ボヘミアン・ラプソディー」
僕もすでに昨年中に鑑賞していたのですが年末年始とブログを書く熱量がガタ落ちになっていたため、今頃になってしまいましたが感想を書いてみたいと思います。

なお、映画の内容について書くのでネタバレが気になる方はスルーしてください。
とはいえ、基本的に事実に即して描かれた映画なので特別ネタバレはないと思います。
未だかつてクィーンの音楽が聞いたことがないという人がいれば、ここから先は読まないで劇場に急いで行ってください。
劇場の音響設備でクィーンの音楽を生まれて初めて聞くなんてちょっと羨ましいくらいです。

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』最新予告編が世界同時解禁!

作品内容

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。(映画.comより引用)


フレディの無垢な一面も描くストーリー

僕たちの世代にとっては有名人であるフレディ・マーキュリーについては事実もフェイクも入り混じった情報で、その人生のストーリーを知っているつもりでいました。

しかし、この映画はフレディの才能、繊細さ、家族や恋人、セクシャリティの悩みが丁寧に描かれており、そこには知らないフレディの姿がありました。
もちろんドキュメンタリー映画ではないので、どこかにフィクションが混じっているのかもしれませんが、それがあったとしても全体的に調和の取れたストーリーになっていると感じました。

特に女性の恋人とのやりとりは性に奔放だったとその後噂されるフレディとは思えないようなイノセントな面を描いており、とても心に残るシーンになっています。

とはいえ、たとえストーリーに多少難があったとしても最後のライブシーンですべて持っていかれるので、ある意味卑怯な(いい意味で)映画ではあります。

怒涛のライブ・エイド

50年生きてきて相当数の作品を観ていますが、座って観ていることが苦痛な映画はこれが初めてです。(つまんなくて苦痛の映画はたくさんありましたが)
この作品をご覧になった多くの方は立ち上がって手拍子したくなったんじゃないでしょうか。
僕もそうです。

どの曲も素晴らしいのですが、僕が一番感動した曲は「Radio Ga Ga」です。
ふだんライナーノーツとかほとんど見ないし英語がわかるわけでもないので歌詞をよく理解していませんでした。
映画では字幕で訳詞がでるので、それを見つつフレディのパフォーマンスを観ていたら自然に感動し涙が溢れそうになりました。


Queen - Live at LIVE AID 1985/07/13

いい曲だわ。(Radio Ga Gaは2分50秒くらいから始まりますが全部通して観てください)

セクシャリティーの描き方について

フレディがゲイであったことは有名な話なので映画上でもその表現は避けて通れません。だけど、いまだにセクシャルマイノリティについて偏見を持つ人もたくさんいる現状で、メジャーな映画作品として公開することを考えると、特にアメリカでヒットさせることを考えるとその描き方はとても難しいと思います。

フレディが夜の街を徘徊して見知らぬ男性と関係を持つことをほのめかすようなインモラルなシーンもありますが、愛情のこもった男性同士の関係を描くシーンもあります。
普段見慣れていないからか男性同士のキスシーンとかがあると僕はドキリとしてしまったのですが、それは子供の頃に男女のキスシーンを観てドキドキしていたのと同じことなのだと思いました。

人間が愛し合うのに性別は特別関係ないということを再認識しました。

2018年の賞レースはいかに

2月20日時点ですでにゴールデングローブ賞を獲得しており、イギリスのアカデミー賞でも主演のレミ・マレックが最優秀賞になっています。

さて、アメリカのアカデミー賞では作品賞、主演男優賞など5部門でノミネートされています。ここ数年でマイノリティ(性的、人種的)を描いた作品も最優秀賞を受賞したりしていますので可能性はあるのではないでしょうか。

ちなみに僕の作品賞予想は未見なのに「Roma」ですが…。

アメリカのアカデミー賞は2月25日(日本時間)が授賞式です。ちなみに授賞式では本物のクィーンがライブをやるそうです。

この作品には関係ないですが、50歳になって初めて得なことがあった

この映画を109シネマズ二子玉川という映画館でウチの奥さんと観たのですが、二人連れでどちらか一方でも50歳以上がいると二人とも1,100円で観られるという「夫婦50割」を初めて使いました。
これはお得ですよねぇ。

男二人で行って夫婦ですと言っても割引してくれるのだろうか。