主夫の日々_昨日の晩ごはん 10月20日
そろそろ鍋の季節
ここ数日、やっと秋らしい天気が続くようになった。
自分の生まれ月が5月だからなのか晩春から初夏の頃が一年中で一番好きな季節だ。気温が上がり花は咲き緑は青々と生い茂る、なにしろ気持ちがよい。
秋は二番目に好きだ。だんだんと寒くなっていくので気持ちとしてはダウン気味なのだが、食い物がうまくなる。
涼しくなってくると途端に鍋物が食べたくなる。
子供の頃はあんまり鍋物が好きではなかった。レパートリーが少なかったからだと思う。白菜と鶏肉の鍋(実家では「水炊き」と呼んでいたが福岡などで食されるものとは別もの)。名古屋風の土手鍋。そして、たま〜にすき焼き。こんなもんだったと思う。
今では、スーパーに行けば鍋のスープの素が何十種類と並んでいる。スープがもとからできているので後は具材を切って放り込んで炊くだけだ。
しかし、今回の鍋は具材の処理が大変だった。
いも炊きへの長い長い道
いつも行く近所のスーパーではない店に行ったので、たまには違うものを食べたいと思った。
売り場を渉猟しているとこいつが目に入った。
初めて見る商品だ。いも炊きとはなんぞや。山形の芋煮とはなんか違うのか。
気になったので買ってみた。里芋12個といっしょに。
あとゴボウ。
いつもはササガキになってるのを買うのだが今日は売り切れ。
面倒くさいので少々悩んだが、まあやってみるかと思い普通の丸のママのゴボウを買った。
たぶん何にも処理されていない泥付きのゴボウを買ったのは生まれて初めてだと思う。だいたいいつもこういう下処理が必要なものは敬遠しているのだ。
作り始めてすぐに後悔した。
まず里芋である。皮(?)が剥きにくい。
きれいに剥くのに時間がかかるので途中でピーラーで剥けないか試したが全然ダメ。すぐに歯が詰まってしまう。
果物ナイフの方が剥きやすいかと考えてこちらも試したが、ウチの果物ナイフは今ひとつ切れ味が悪くて結局普通の包丁に逆戻り。
結局、30分くらいかけて里芋12個を剥いた。下処理した里芋が売っている訳を体で理解した。
次にゴボウである。
ササガキなんて自分でやったことがないが小さい頃に親戚のおじさんがうまくやっていたのをイメージしつつ包丁でやり始めたが、薄くなったり厚くなったりで早々に断念。
先程、里芋剥きで敗退したピーラーを再度登場させてシャカシャカしてみると案外これがうまくいく。 ピーラー、汚名返上である。
それから里芋を煮るのに30分以上かけ、総計1時間半くらいかけてついに芋炊きが完成したのである。
見た目は地味だが里芋に味がしみておいしかった。
ベビーしいたけ
今回、初登場の食材。
生育途中で間引きされ捨てていた小さなしいたけを商品化したものらしい。
パックの外まで漏れ出るくらい香りが強い。鍋で煮込んでもくったりせずクニュクニュした歯ごたえがこれまでにない感覚で気に入った。炒め物にしてもおいしいかも。
本格的に芋煮がしたい方はこちらをどうぞ。