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ハロウィンについての雑感

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昨夜は、というかここ一週間くらい、仮装した子供達がが街を徘徊するのを見た。 ここ数年、すっかり日本に定着した感のあるハロウィン。 日本ハッピーハロウィン協会というものまであるのだそうだ。

そんなハロウィンについての雑感である。

ハロウィンの思い出

といいつつも、僕の子供の頃はまだ昭和なので当然ハロウィンというものは生活に存在しなかった。 クリスマスだってギリギリの世代だ。

僕のハロウィンの記憶はスクリーンの中から始まった。

1982年の映画「E.T.」である。


映画 「E.T.」 劇場予告

いわゆる悪魔っぽい仮装をした主人公エリオットがシーツを被せた宇宙人E.T.を外に連れ出すのである。

ハロウィンは子供たちが皆仮装しているので、シーツを被ったE.T.も目立たないという寸法である。 (スター・ウォーズのヨーダに扮装した子供とすれ違いE.T.が反応するのがウケる)

また、1993年の映画「パーフェクトワールド」では宗教上の理由でハロウィンに参加できない少年フィリップがお化け=キャスパーの仮装キットを雑貨屋で万引きするシーンがあった。


パーフェクトワールド A Perfect World 1993

お祭りの変質

この例から分かる通り、ハロウィンとは子供のお祭りであり、大人は子供たちを楽しませる役まわりであると言える。

ひるがえって、ここ数日の街の喧騒を見るにつけ僕たちのハロウィンとはなんなのだろうと考える。

バブル期のクリスマス同様、キリスト教の祭事から宗教色を漂白して、コマーシャル的に楽しめる部分を抽出したもののように見える。

どこかの広告代理店が煽った結果なのだろうか。

子供たちが仮装するのは可愛いらしいし、いい歳をした大人が騒ぐのもルールを守れば好きにすれば良い。

渋谷のセンター街は昔から年がら年中お祭りのバカ騒ぎをやっているような街なので、今さらそこに集まる連中にマナーを求めるのは、猿に人のモラルを求めるようなものだ。

何が言いたいかというと

そういったバカ騒ぎをいちいちマスコミが報道することはないということだ。マスコミが取り上げればバカ騒ぎはさらにバカさの質を高め規模が大きくなるものなのだ。

犯罪行為が行われない限りは放っておくのが一番良い。規律にしたがって楽しんでいる川崎のハロウィンをこそもっと大きく報道すべきだろう。

クリスマス同様、日本人は本物から換骨奪胎した騒げるお祭りとしてハロウィンを受容したのだろうなと思う。

騒いでいる連中にはどうでもいいことだろうが、渋谷のバカ騒ぎは荒れる成人式とかサッカー日本代表の試合の後の騒ぎとかと同じ匂いがする。


映画「パーフェクトワールド」をググると変な日本映画が上位に表示される。由々しき事態である。