グアムのチャモロ料理教室@西巣鴨に行ってきたのでレシピを紹介します!
皆さん、グアムには行ったことありますか?
まだハワイに行くにはお金がかかった頃、グアムに行く人多かったですよね。
成田から3時間程度のフライトで常夏の島に行けるし費用も日本国内の旅行と大差ない。気軽に行ける外国、それがグアム。
チャモロって何? なぜチャモロ?
僕はこれまでに3回グアムに行ってます。
1回目はまだ30歳になったばかりの頃、スキューバダイビングのライセンス取得のために行きました。初めての海外旅行でした。
2回目、3回目は結婚してからです。何度か書いていますがウチの奥さんは(ハワイの)フラの先生で大岡山と自由が丘でスタジオをやっています。フラをやっているうちに縁あってグアムのチャモロダンスも習うようになりました。
チャモロはミクロネシア マリアナ諸島の原住民のことです。マリアナ諸島の最南端がグアム島です。
彼女はグアムのマスター(師匠)に習いに行ったりチャモロダンスの大会を見に行ったりと時々グアムに行くのですが、そのうち僕もたまについて行くようになったのです。
今回、チャモロダンスの先生であるあさみさんと旦那さんでチャモロ人であるビンスさんがチャモロ料理の教室を東京で開くということで、我が家のごはん担当である不肖わたくしが料理の勉強に行ってきました。
おおらか、おおまか、目分量
日曜朝10時に西巣鴨のとあるマンションで教室は開かれました。参加者は僕とフラの先生でウチの奥さんの友達でもあるさちさん、あさみさんの生徒さん母娘2組でした。
料理を教えてくれるのはビンスさん。あさみさんは通訳をしてくれます。まあ、ビンスさんは英語の苦手な日本人向けに簡単な英語でしゃべってくれるのでTOIEC300点台の僕でもなんとなくヒアリングできます。
さて、では早速料理開始です。
一品目 レッドライス
古くからの主食としてはタロイモがあるのですが、グアムも日本や他のアジア地域の国々と同様にお米を食べます。
そのままの白いごはんも食べるのですが、このレッドライスが主流です。イメージとしてはサフランライスのようなものでしょうか。
レッドライスにはアチョーテというパウダーを使います。ベニノキという木の果実からアチョーテパウダーは取れるそうです。
今回使うパウダーはこちら。
レシピ
- アチョーテパウダーを水に溶かします(意外に時間がかかりました)
- 研いだお米にアチョーテを溶かした水を入れます。水の分量は通常お米を炊くときと同じです
- 普通に炊きます
子どもたちが一生懸命に混ぜてますがなかなか混ざりません。なにげに混ざるまでに時間がかかりました。
出来上がり
色鮮やかですが辛くはありませんでした。ほんの少しだけスパイシーな香りがする程度で普通に食べられます。日本のお米よりタイ米とかのほうが合うかもしれません。
二品目 フィナデニソース
チャモロの人は何にでもこのソースをかけます。個々の料理にはあまり濃い味付けをしないでフィナデニソースなどで食べる時に個人の好みで味付けするそうです。
レシピ
- 玉ねぎを薄くスライスします
- スライスした玉ねぎに醤油をいれます
- レモンを絞り入れます
あとでネットで調べてみると通常は唐辛子を入れてピリ辛にするそうですが、今回は子どもたちがいたからか唐辛子は入れませんでした。お好みにより写真にも写っているようなチリソースを入れてください。
スパイシーなポン酢という感じでした。唐揚げやスペアリブ、レッドライスにかけて食べました。特にスペアリブにはよく合いました。
三品目 パンシット
パンシットはチャモロ風焼きそばです。もともとはフィリピン料理だったようですが、フィリピンから移住してきた人々とともに料理もやってきて定着したようです。
レシピ
- 玉ねぎ、牛肉、にんじん、ピーマンを薄く切って炒め、火が通ったら別皿にとっておきます
- 焼きそばの麺を炒めておろしたにんにくを入れます
- とっておいた野菜を戻して醤油で味付けし、最後にレモンを絞って入れます
そば自体はスーパーに売っているような普通の焼きそばを使っています。醤油とレモンで味付けした焼きそばは初体験だったので興味深かったです。サッパリしてておいしかった。
四品目 ガーリックシュリンプココナッツミルク煮
ココナッツミルクもチャモロ料理でよく使われる食材です。
これまで登場した醤油やお米は他の国や地域から導入された食文化ですが、ココナッツは現地で生産できる食材です。
ガーリックシュリンプはグアムやハワイでよく食べますが、それをココナッツミルクで煮込むのは初めて食べました。
レシピ
- 薄くスライスした玉ねぎとおろしたにんにくを炒めます
- 玉ねぎに火が通ったらエビ、インゲン豆、ローレル入れます
- エビの色が変わってきたらココナッツオイルを入れ煮込みます
- 5〜6分煮こんだら、塩、胡椒で味を整えます
ココナッツミルクのせいかガーリックはどこかに行ってしまった感じで見た目の印象より薄味でした。フィナデニソースをかけてもおいしいですよ。
五品目 マスタードフライドチキン
今回教わって料理の中で最も衝撃的だった料理です。
基本的には鶏の手羽元を使った単なるフライドチキンなんですが、マスタードの量が桁違いです。
レシピ
- 手羽元にマスタードたっぷりかけて合える。マスタードは一瓶まるっと使います
- 軽く塩、胡椒します
- 薄力粉をそのまままぶして、油で揚げます
マスタードが和辛子とちがうせいかたくさん量を入れているのに全然辛くない。マスタード風味くらいな辛さでした。家で自分でも作ってみましたがやっぱり辛くありませんでした。不思議だ。
六品目 スペアリブ
すでにソースに漬け込まれた状態で冷蔵庫から登場。レシピについては特に説明がなかったのでよくわかりません。
たぶん、しょうゆベースでにんにくが入ってます。
これも味が濃そうなんですが薄味でした。フィナデニソースをかけて食べると旨さが増します。醤油は偉大ですね。
ひととおりレシピを記しましたが、「大さじ1」とか「鶏肉100g」とか計数的な指示は料理教室なのに一切ありません。
レッドライスを炊く時の水加減以外はすべて目分量でした。ビンスさんは味見もほとんどしてません(匂いは嗅いでましたが…)。
でも、それが南国チャモロらしくていいんじゃないかなぁと思いました。
味見を兼ねたチャモロパーティ!
大きなテーブルに作った料理を並べて試食会を兼ねたチャモロパーティーです。
最後に茨城のサザコーヒー徳川将軍珈琲というのをいただきました。初めてサザコーヒーを飲みましたが、なかなかおいしかったです。思わずおかわりしてしまいました。品川にも支店があるそうです。
こうやってワイワイガヤガヤ料理を習うのは小学校の家庭科の授業以来でしょうか。ネットで調べて作るのも良いですが人に教えられて作るのはそれだけで楽しいですね。
あと、ビーチリゾート以外のグアム=チャモロ文化に触れられたのは面白い経験でした。グアムはヨーロッパ、アジア、アメリカの文化が混淆した特異なカルチャーを持っているのでそういう面ももっとアピールすればいいのになと思った一日でした。